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焔の眼(1) 押切 蓮介

【内容説明】
 1945年、敗戦国、日本。異国の植民地となったこの国において、日本人は奴隷のような生活を強いられていた。死と隣り合わせの日常の中、売春宿の下女として働く少女は出会う、神をも恐れぬ戦慄の拳に……!! 暗黒の日本を生き抜く屍山血河のバイオレンスファンタジー、ここに開幕!!(amazon)

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 出ました!待ちに待った押切蓮介の新作!『焔の眼』!!これを読まずして何を読みますか!

 架空の国家ショルゴールは1929年世界に宣戦布告、ドイツ・アメリカ・ソビエトがその傘下に降る。敗者には服従か死を、その中で日本人は自決の道を選びます。1945年ショルゴールの奴隷国となった日本は最悪の扱いを受ける事に……そして売春宿で働く沙羅は狂気の男"黒"と出会う。

 とにかくまだ"黒"の存在が不明すぎて何も言えませんが、簡単に言えば豪鬼です。沙羅を助けもしますが、少々距離を置いており、その距離感が心地良い。この距離がなければ沙羅は成長できない、そんな未来を予感させる関係です。
 正直言うとまだストーリーが序盤なので動きがなく、"面白さ"にまで達していません。まだ圧制に苦しむ人々の苦悩を描いている段階。故に反撃に出た人々を描く事で、恐らくグッと面白くなるだろうと期待させられます。

 気持ちの悪い抑圧とその後にある気持ちの良い開放が押切作品の真骨頂。『焔の眼』もやはりその路線……正直この気持ち悪さに耐えられない人にはお奨めできません。世の中には善い人もいる、悪い人もいる、だから死後が存在する、悪人は地獄に堕ちる。そうでなければ不公平だろう。そういう思想で描かれるから生きている世界の重く不公平な現実を描ききります。

 押切作品は大概の場合"最凶"VS"最強"の図式で構成されます。『ゆうやみ…』は"ミダレガミ"VS"花岡隊長"、『サユリ』は"少女の霊サユリ"VS"ばあさん"。最凶で忌むべき敵が皆可愛そうになるほどに無残に殺され消滅していく。その快感を見たくて見たくて新作を待ちわびるのです。

 怖さと弱さ、一見合わない二つの単語を表裏にする事で未知の恐怖を人間の狂気として描ける稀有な作家さんだと思います。この人の作品を読む度に自分に足りないモノを感じます。一生勝てません、少し手加減してください。

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