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よいこの黙示録(2) 青山景

【内容説明】
青山景が描く、新感覚なコドモ達の新宗教絵巻。描き切れなかった物語を読み解くための設定資料集『青山景WORKS』を収録。(amazon)

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 残念な事に作者の青山景さんは昨年10月に亡くなっています。その青山さんの連載中だった『よいこの黙示録』……残念ながら未完となっています。設定資料やプロット類で補完する形でこの本は終わっています。

 話がようやく動き出すという瞬間だっただけに、とても残念です。当然ながら本書に載せられた資料では彼が最終的にどうしたかったのか多くの謎は謎のまま一生解けずにそこに置かれてしまいます。本となってくれた事はうれしくもありますが、読み手の傷を拡げた一面もあります。

 読んだ各々がどうなって欲しかったのか、どうなっていったら面白かっただろうかと思い巡らせる事しか出来ないのは切ないものです。そういう意味で諸手を挙げてお薦めできる物ではありません。
 要因は全く違いますが『響鬼』の終わっていく様を見ている時に近い虚しさを感じました。"あ、待って待って"と見てる人がテレビに向かって問いかけてしまう感覚です。

 サラリと読むと『20世紀少年』と被るイメージの多い作品です。浦沢さんは神秘性を出すのが上手かったのに対し青山さんはもっと人間臭い描き方をしています。そういう人間臭さゆえ、伊勢崎が意図的に宗教を作ろうとしていく姿は読者から丸見えで滑稽な描写だったと思います。だからこそ森ユリカが伊勢崎の意図を通り越して教祖としての才覚をみせだす姿は爽快でした。クラスという小さな世界……子供たちにとっては世界そのもの……その世界に宗教が生まれはじめ、伊勢崎の謎が見え始め、ストーカー教師が存在を強めてくる。作品が力を持ち出した……光り出した瞬間がラスト二話目……

 残されたプロットを見て思い巡らせながら、奥付後の最後のページに辿り着きます。青山さんがこの一枚を描いた時どういう心境だったのかは私には知る由もありません。単純に何もかもつなげちゃいけないとも思います。ただただ作品を完結して欲しかったとしか言えません……



軽い発見ですが、5*3の等分マスにアニメの絵コンテ風に描いてからコマ分けしてネームを起こしていくのは良いやり方ですね。

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